cinemania 映画の記録

cinemania’s diary

トレヴェニアンが、初心者のために選ぶ1970年以前のベスト映画100

「これら約100本の映画は、昨今の、意識に訴えかけるのではなく、末梢神経を刺激するようにデザインされた、騒がしくインパクト重視で暴力的な映画に曝されることで映画のリテラシーが変化してもなお、一般大衆にとって、娯楽としての価値と重要性を維持している可能性が高いものを選出した。かつて映画史と批評の教授だった者として、私はこのリストが、多くの批評家や芸術家の古株たちからの怒りを買うことは心得ている。

 残念なことに、現代の、目利きというわけでもない英語圏の視聴者が入手できる映画に限定するとなると、非英語映画はかなり少なくなり、サイレント映画は非常に少なくなる。しかし、これらの映画が、言葉の壁やさらに大きな沈黙の壁を通してさえも感動を与えてくれることについて、称賛を惜しむことはない。

※印は、低予算なため、公開当時に成功しなかったため、あるいはスノビズムのために、多くの映画専攻の学生を驚かせるであろう作品を示している」

 

 

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決断の3時10分』(デルマーデイビス、1957)※
勝手にしやがれ』(ジャン=リュック・ゴダール、1960)
『地獄の英雄』(ビリー・ワイルダー、1954)※
『想い出』(アナトール・リトヴァク、1954)
アフリカの女王』(ジョン・ヒューストン、1951)
イヴの総て』(ジョセフ・L・マンキーウィッツ、1950)
西部戦線異状なし』(ルイス・マイルストン、1930)
『オール・ザ・キングスメン』(ロバート・ロッセン、1949)
『巴里のアメリカ人』(ヴィンセント・ミネリ、1951)
或る殺人』(オットー・プレミンジャー、1959)
アパートの鍵貸します』(ビリー・ワイルダー、1960)
毒薬と老嬢』(フランク・キャプラ、1944)
アスファルト・ジャングル』(ジョン・ヒューストン、1950)
『日本人の勲章』(ジョン・スタージェス、1954)
『我等の仲間』(ジュリアン・デュヴィヴィエ、1936)
自転車泥棒』(ヴィットリオ・デ・シーカ、1947)
三つ数えろ』(ハワード・ホークス、1946)
『THE CARD』(ロナルド・ニーム、1952)※
カサブランカ』(マイケル・カーティス、1942)
『CHICAGO CALLING』(ジョン・ラインハート、1951)※
市民ケーン』(オーソン・ウェルズ、1941)
酒とバラの日々』(ブレイク・エドワーズ、1962)
『手錠のまゝの脱獄』(スタンリー・クレイマー、1958)
探偵物語』(ウィリアム・ワイラー、1951)
『大地』(オレクサンドル・ドヴジェンコ、1930)
『エルマー・ガントリー』(リチャード・ブルックス、1960)
『脅迫者』(ラォール・ウォルシュ、1950)※
『群衆の中の一つの顔』(エリア・カザン、1957)※
『野火』(市川崑、1959)
地上より永遠に』(フレッド・ジンネマン、1953)
キートン将軍』(バスター・キートン、1926)
『ゴールド・ディガーズ』(マーヴィン・ルロイ、バスビー・バークレー、1933)
大いなる幻影』(ジャン・ルノワール、1937)
怒りの葡萄』(ジョン・フォード、1940)
大脱走』(ジョン・スタージェス、1963)
『ガンガ・ディン』(ジョージ・スティーヴンス、1939)
真昼の死闘』(フレッド・ジンネマン、1952)
ハイ・シエラ』(ラオール・ウォルシュ、1941)
『ハッド』(マーティン・リット、1963)
『ハズバンズ』(ジョン・カサヴェテス、1970)
『仮面の米国』(マーヴィン・ルロイ、1932)
『生きる』(黒澤明、1952)

夜の大捜査線』(ノーマン・ジュイソン、1969)
『墓地への侵入者』(クラレンス・ブラウン、1951)
『のんき大将脱線の巻』(ジャック・タチ、1949)
『日は昇る』(マルセル・カルネ、1939)
『喜びなき街』(G・W・パブスト、1925)
『殺人者』(ロバート・シオドマク、1946)
『KIND HEARTS AND CORONETS』(ロバートヘイマー、1949)
『嵐の青春』(サム・ウッド、1941)※
マダムと泥棒』(アレクサンダー・マッケンドリック、1955)
『THE LAST FLIGHT』(ウィリアム・ディターレ、1931)※
『トゥ・ターズ』『ビッグ・ビジネス』『ラベンダー・ヒル・モブ』(チャールズ・クライトン、1928,1929、1951)
偉大なるアンバーソン家の人々』(オーソン・ウェルズ、1942)
『マルタの鷹』(ジョン・ヒューストン、1941)
『アラン』(ロバート・フラハティ、1934)※
『愛の絆』(ガイ・グリーン、1961)※
『マーティ』(デルバート・マン、1955)
『ミッキー・ワン』(アーサー・ペン、1965)
『MOONTIDE』(アーチー・L・メイヨ、1942)※
『スミス氏都へ行く』(フランク・キャプラ、1939)
狩人の夜』(チャールズ・ロートン、1955)
『悪魔の往く町』(エドマンド・グールディング、1947)※
『汚名』(アルフレッド・ヒッチコック、1946)
『邪魔者は殺せ』(キャロル・リード、1946)
二十日鼠と人間』(ルイス・マイルストン、1939)
『波止場』(エリア・カザン、1954)
牛泥棒』(ウィリアム・ウェルマン、1942)
『突撃』(スタンリー・キューブリック、1957)
『ピクニック』(ジョシュア・ローガン、1965)
『ミス・ブロディの青春』(ロナルド・ニーム、1969)
『霧の波止場』(マルセル・カルネ、1938)
『REQUIEM FOR A HEAVYWEIGHT』(ラルフ・ネルソン、1962)
『輪舞』(マックス・オフュルス、1950)
『年上の女』(ジャック・クレイトン、1958)

『罠』(ロバート・ワイズ、1949)※
『五月の七日間』(ジョン・フランケンハイマー、1964)
七人の侍』(黒澤明、1954)
雨に唄えば』(スタンリー・ドーネンジーン・ケリー、1952)
『らせん階段』(ロバート・シオドマク、1946)
『道』(フェデリコ・フェリーニ、1954)
『THE STRANGE ONE』(ジャック・ガーフェイン、1957)※
『見知らぬ乗客』(アルフレッド・ヒッチコック、1951)
ストライキ』(セルゲイ・エイゼンシュテイン、1924)
サンセット大通り』(ビリー・ワイルダー、1950)
ひとりぼっちの青春』(シドニー・ポラック、1969)
『第三の男』(キャロル・リード、1949)
アラバマ物語』(ロバート・マリガン、1963)
黒い罠』(オーソン・ウェルズ、1958)
『黄金』(ジョン・ヒューストン、1948)
『TUNES OF GLORY』(ロナルド・ニーム、1960)
十二人の怒れる男』(シドニー・ルメット、1957)
『恐怖の報酬』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、1951)
『白熱』(ラオール・ウォルシュ、1949)
『THE WILD ONE』(ラズロ・ベネディク、1954)
『目撃者』(アルフレッド・サンテル、1936)
『用心棒』(黒澤明、1961)
その男ゾルバ』(マイケル・カコヤニス、1964)