cinemania 映画の記録

cinemania’s diary

小野寺系による当ブログをめぐるデマに応答しておきます。

 小野寺系という方が、ご自分のツイッターで当ブログの過去記事*1に関してデマを流していたので、主に事実関係についての訂正をごく簡単にしておきます。

小野寺系 on Twitter: "そもそも『インビクタス』をいま絶賛することでメディアが得をすることなんてないですよ。また、記事に出てくるキネ旬の選考方式についても、そこで書いてる荻野氏や私が分かってないで言ってるわけないでしょ。各媒体の特性や業界の内情をよく知らないから、こんな不自然な推量の批判になってしまう。"

そもそも『インビクタス』をいま絶賛することでメディアが得をすることなんてないですよ。また、記事に出てくるキネ旬の選考方式についても、そこで書いてる荻野氏や私が分かってないで言ってるわけないでしょ。各媒体の特性や業界の内情をよく知らないから、こんな不自然な推量の批判になってしまう

 小野寺系は、嘘をついていますが、『インビクタス』を絶賛する彼の署名記事は、2019年9月20日に公開されており、これは『インビクタス』が日本テレビ系「金曜ロードショー」枠で、全国地上波放送された当日です。
mantan-web.jp

 日本でも大いに盛り上がったワールドカップ。その開幕日に合わせて放送されたラグビー映画について、放送当日に絶賛する記事を公開しておいて「”いま”絶賛することでメディアが”得をする”ことなんてないですよ」なんて、よくも白々しい事が言えるものだと、その厚顔ぶりには驚かされました。おそらく、自分のフォロワーは放送日などさかのぼって調べないだろうと高をくくったのでしょうが、あいにく、記事にも、放送情報がしっかり記載されているんですよね……。

 WEB媒体の公式アカウントでは、放送当日にちゃんと宣伝をしています。

小野寺系 on Twitter: "今夜地上波放送される、クリント・イーストウッド監督作『インビクタス/負けざる者たち』の奥深いテーマを考察しました。スポーツの力で人種の異なる国民同士の心をつなごうとするネルソン・マンデラの奇跡の実話です。これからの日本のスポーツ国際大会は彼らに学べるのか?
https://t.co/LIHCg2PxHW… https://t.co/0JHxU9jaeK"

 そして、小野寺系も自分のアカウントで放送日に宣伝していました。こんなあからさまな便乗絶賛記事のどこに「得」がないと言い張っているのでしょうか?

 他にも、「記事に出てくるキネ旬の選考方式についても、そこで書いてる荻野氏や私が分かってないで言ってるわけないでしょ」と根拠も示さないまま開き直っていますが――そもそもこの人、荻野洋一と知り合いなのかな?――なぜ、読者が、記事中で触れてもいない事象について、「このライターさんは理解しているに違いない」などと忖度しながら読む必要があるのでしょうか? 分かってるなら、読者に伝わるように書けば良いだけの事ですよね。なので、これも「メディアが得することなんてない」と同様に、事実の捻じ曲げとしか受け取りようがありません。

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小野寺系 on Twitter: "一見、データを見せて冷静な視点で語っているように見せてるけど、イーストウッドの海外での高評価を自分に都合よく、低評価も自分に都合よく持ち出しているので悪質。他のエントリーを読んでも感じるけど、この人は映画について書いている人に対して強い憎悪があるのでは。"

一見、データを見せて冷静な視点で語っているように見せてるけど、イーストウッドの海外での高評価を自分に都合よく、低評価も自分に都合よく持ち出しているので悪質。他のエントリーを読んでも感じるけど、この人は映画について書いている人に対して強い憎悪があるのでは。

 どうやら、私の提示したデータが、自分に都合の良いものを並べているだけという風に印象操作したいようですが、一方的に「悪質」とまで難ずるのであれば、小野寺系には、ぜひご自分の主張を裏付けるデータを別途ご用意した上で根拠を示していただきたい(無理でしょうけど)。そもそも、こちらは単純に論理とデータをもって、公表された文章に反論を試みているだけであり、それを「強い憎悪」によるものとデマを流されるのは不可解です。

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小野寺系 on Twitter: "そして、問題の核となる作品のなかの問題については、リベラルでないから責められてるだけと矮小化している。被害を被らない位置から、のんきなこと言ってるなと思う。"

そして、問題の核となる作品のなかの問題については、リベラルでないから責められてるだけと矮小化している。被害を被らない位置から、のんきなこと言ってるなと思う。

 これも、具体的に、何がどう「矮小化」しているのかについて何ひとつ触れていない、単なる印象による決めつけでしかありません。そして、私のことを「被害を被らない位置」にいると、暗に差別する立場、抑圧する立場にいると決めつけていますが、このようなデマについては、再度、不可解であるとだけ言っておきます。

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小野寺系 on Twitter: "これは名指しで批判され、中身もあまりにひどいので言及しておきます。まず、原稿料をもらって評価を変えるわけではないです。『インビクタス』はその内容が素晴らしいから賞賛してるだけで、『アメリカン・スナイパー』について書くんなら批判しますよ。
https://t.co/gdrY9ffHPs"

これは名指しで批判され、中身もあまりにひどいので言及しておきます。まず、原稿料をもらって評価を変えるわけではないです。『インビクタス』はその内容が素晴らしいから賞賛してるだけで、『アメリカン・スナイパー』について書くんなら批判しますよ。

 順序が逆になってしまいましたが、最後にこちらのツイートについても、つけくわえておきましょう。そもそも私がブログで小野寺系を批判したのは、以下の過去ツイートを踏まえてのことです。
小野寺系 on Twitter: "荻野洋一氏の『リチャード・ジュエル』評。イーストウッド監督の日本での極端な高評価と、事実関係についての問題に触れた上で作品を論じている。このような視点を持たない、やみくもな絶賛が幅を利かせてきたことが、いままでの問題だったと思う。
https://t.co/N8iOSzFQvG"

荻野洋一氏の『リチャード・ジュエル』評。イーストウッド監督の日本での極端な高評価と、事実関係についての問題に触れた上で作品を論じている。このような視点を持たない、やみくもな絶賛が幅を利かせてきたことが、いままでの問題だったと思う。

 小野寺系が、かつてネット媒体に寄稿した『インビクタス』をひたすら絶賛するだけの文章が、彼がツイッターで批判する「このような視点を持たない、やみくもな絶賛」に相当するのは明白です。小野寺系は「素晴らしいから称賛しただけ」(!)と開き直っていますが、もしも、その気があれば「他の作品では問題点もあるイーストウッドだが、この作品は素晴らしい」などと、一言でも付け加えることは可能だったはずです。そうした作業を怠って「イーストウッドダンディーな演出が光る」などとやみくもに褒めちぎっているのだから、こちらとしては都合よく意見を違えたようにしか受け取れないのは当たり前のことです。

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 おまけの追記。小野寺系は「『アメリカン・スナイパー』について書くんなら批判しますよ。」と息巻いていますが、先日、北村紗衣氏に、ブログ記事の「マイケル・ムーアをはじめリベラルなアメリカの映画人たちへの反発を買った」というくだりが間違いだと訂正されたばかりですよね。本当、デマを流すのもいい加減にしてほしいと思います。

 さらに追記。小野寺系なる人物が、いかに映画批評家を名乗るにふさわしくない存在であるか、改めて具体例を挙げて指摘しておきました。

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